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こちらは 筑波大学水環境生態工学研究室(内海研究室)のページです。

  • 2020年4月、堀部弘貴君(M1)が研究室に加わりました。

  • 2020年3月25日、生物資源学類4年生の天野雪菜さん、原圭司君、吉田有希さんの3名が無事卒業しました。天野雪菜さんは、学群長表彰を授与されました。
研究室ブログ

 ある日の風景を紹介しています。

ピートサンプリング @稚内周辺 8/29-31

2011年8月31日 23時03分 [篠崎 鉄哉]

篠崎です。

8/29-31と、環境研の先生、M1の野元君とともに北海道にピート(泥炭)のサンプリングに行ってきました。

サイトは稚内です。まさに日本最北の地です。
行く前は「もう9月だし涼しそうだな」と思ってたのですが・・・暑い。
つくばとなにも変わらない。
むしろ機材を運んでる時は滝のような汗をかき(※私だけ)、普段運動をしていないカラダは悲鳴を上げていました。

さて、サンプリングは色々ありましたが、なんとか目標は達成といったところでしょうか。
ちょっとサンプリングについて紹介しますかね。

↓こんな道無き道を薮こぎして最適ポイントを探します。

いま思えば3日間曇りで、太陽も出ず雨も降らずで非常によかったです。
サンプリング日和でした。


↓ジオスライサーによるピートの掘削

50cm or 100cmのピートを掘削できます。
普通の土壌と違ってピートは非常に柔らかいので、比較的容易にジオスライサーを埋め込むことができます。


↓ピートコアラーによる掘削

ロングコア(今回は350cmほど)のピートを掘削できます。
ただし、長くなれば長くなるほど差し込むのが難しく、3人ではせいぜい5mが限度ということが今回わかりました。

これらのピート試料からは過去の気候(気温、降水量など)を復元することができます。
ヨーロッパなどで記録が残っている小氷期(西暦1400-1600年ほど)や中世温暖期(西暦800-1000年ほど)といった時期に、北日本ではどのような気候だったのでしょうか?
今回採取したサンプルからその答えがわかるかもしれません。

さて、写真に写っているのはすべて野元くんですが、今回の調査で一番印象に残ったのは、初日の晩ご飯に激辛カレーを食べていたカレです。
正座で背筋をピンと張り、虚ろな目で激辛カレーを食べていたカレのその様子は私の記憶から消えることはないでしょう。